世界最強の後衛

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SPECIAL

#09

第8話放送後インタビュー:本渡 楓(ミサキ役)、高尾奏音(マドカ役)

――高尾さんはインタビュー初登場ということで、作品の印象をお聞かせください。

高尾:オーディションの際にタイトルを見させていただいて、「“後衛”が世界最強」ということにびっくりしました。でも、読み進めていくうちに、それぞれのキャラクターが担っている役割やチームワークがあるからこそ、勝利に繋がっていることがわかったんですよね。今回、マドカが手を差し伸べてもらえたことを含めて、人と人との温かさが素敵な作品だなと思いました。

――マドカの第一印象はいかがでしたか?

高尾:すごく一生懸命で、何事にも前向きな子です。ネガティブな状況に陥っても、ちゃんと自分で気持ちを切り替えて前を向ける強さがありますよね。パーティに加わってからは、周りのキャラクターたちと一緒にわちゃわちゃと盛り上がったり、かわいい反応をしたりします。あと、「うんうん」と頷くようなモーションが多いキャラクターという印象も強いです。

――本渡さんから見て、マドカの印象はいかがですか?

本渡:健気です。第8話では商人という自分の大切な役目であり、「自分にはこれができる」と一生懸命頑張ってきたお店が壊されてしまったのに、アリヒトたちに対しては気丈に、健気に振る舞っているのが印象深いです。私としても、アリヒトと同じく、「仲間にしたい、助けたい」という気持ちになりました。

――高尾さんから見たミサキの印象はいかがですか?

高尾:根っこから優しい子だなという印象です。マドカが「私なんて全然レベルが高くないし」と言ったときに、ミサキは「私もそうだよ」と返してくれたんですよね。同じ目線に立って背中を押してくれているのかなと感じました。普段はちょっとお茶目で、周りを和ませる存在ですが、心の奥底では周りの人たちを気遣いながら接しているのではないでしょうか。本当に、いいキャラクターだなと思います。

――第8話ではマドカの大切なお店が壊されてしまいましたが、その後パーティに誘われて涙する感動的なシーンが印象深いです。あのシーンを振り返ってみていかがですか?

高尾:台本を読ませていただきながら「自分が一番大事にしてきて『これで生きていこう』と決めていたものがなくなってしまう感覚ってどういうものなんだろう」と考えたんですけど、私だったら声が出なくなるほどのショックだろうなと思いました。でも、マドカは周りの人に助けてもらい、涙を流しながらも一緒に進んでいくことを選んだんですよね。新たな一歩を踏み出そうと思える精神力や芯の強さは彼女の魅力だなと思いました。

――探索者を目指したものの最初の迷宮すらろくに潜れず、そこからは初心者に安く武器を売っているという優しい一面も明かされました。

高尾:そういう挫折を味わったからこそ、人に優しくできるようになったのでしょうね。年齢はパーティの中でも幼いほうですが、精神的にはすごく成熟しているなと思います。

――街中の戦闘ではデミハーピィが登場し、パーティは苦戦を強いられました。おふたりは戦闘シーンについてどんな印象をお持ちですか?

本渡:デミハーピィの歌、難しそうだなと(笑)。眠りの歌でしたが、よく聴くとすごく複雑な歌になっているんです。

高尾:そうでしたね! 「こんな複雑な旋律なんですか?」と、みなさん驚かれていました。

本渡:ただの「ラララ」ではないんですよね(笑)。

高尾:みなさん、その場で覚えて、すぐに歌われていてすごかったです!

――アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

本渡:初めましての方が少なかったです。事務所の先輩や奏音ちゃんのように、以前から仲良くさせていただいている方が多くいらっしゃいました。私は序盤ではあるものの途中参加でしたが、緊張せずに「おはようございます!」とスッと入っていくことができ、その分、ミサキの明るいお芝居も気持ちよくできた感覚があります。

高尾:私、途中からの参加だったこともあって、松岡さんがいつも座っていらっしゃる席がわからなくて、間違えて座ってしまったんです。そうしたら本渡さんが「そこ、松岡さんがいつも座っている席だよ」と教えてくださって。「別の席でも何の問題もないんだけど、一応言っておくね!」みたいな感じで、すごく優しい雰囲気で教えてくださったんです(笑)。

本渡:一番端っこの席なので、主人公が座るような場所ではないんです。

高尾:本当に、ミサキのように優しく教えてくださいました。全体的に、みなさんは優しかったですし、ゆったりと時間が流れているような、作品の朗らかな雰囲気そのままの現場でした。

――第8話後半では、昇格試験を巡ってアリヒトとエリーティアが衝突する場面もありました。今後の成長を見据えて着実に試験を受けようとするアリヒトと、先を急ぐエリーティア。このふたりの対立を、おふたりはどのようにご覧になりましたか?

本渡:目的が一番大事だという認識なら、私はエリーティア派です。「一旦試験は置いといて、早く解決しようよ」と思ってしまいます。野営などの基本の訓練も大事ですが、今のパーティは野営のレベルを超えた素晴らしい技能を持っています。そういう意味でもエリーティアの意見に賛同してしまいます。

高尾:本当に、目的に対する熱量によって変わってくると思います。なぜエリーティアがそこまで焦っているのかはまだ明かされていませんが、改めてパーティ内でのコミュニケーションの大切さを感じました。エリーティアが秘密にしていることを知っているか知らないかで今後の対策も変わってくると思うので、いかに素直に伝えられるかでチームワークが試されているんだなと思いながら見ていました。

――作品にちなんだ質問ですが、おふたりは堅実な「商人」と運要素の強い「ギャンブラー」、ご自身の気質としてはどちらを選びますか?

本渡:私は絶対に「ギャンブラー」です(笑)。先が見えないほうが自分次第でもある気がします。それこそ役者の仕事を選んだのも、1年後の自分がわからないほうが飽きずに生きていられるなと思ったからです。

やっぱり、未来がわからないほうが楽しいですし、「今は五分五分か……やってみよう!」と思い切りよく大きなリターンを狙うのが好きなので、ゲームなどでも絶対にギャンブラーを選びます。

高尾:私もギャンブラーです(笑)。そもそも、コツコツと同じことを続けるのが苦手なんですよね。刺激があったほうが楽しいというか、新しい自分に挑戦したくなる気質なのかもしれません。全く違うことをやってみたくなったり、そのときの気分で選択も変わってしまうタイプなので、意外とギャンブラーです。

本渡:身近に理解者がいました(笑)。

――ここまで様々なキャラクターが登場しましたが、お気に入りや気になるキャラクターはいますか?

高尾:私、本当に嘘じゃないんですけど、ミサキなんです! ムードメーカーで優しいというキャラクターは最強ですよね。だいぶ振り回されそうですけど、友達になりたいと思っています。本渡さんのお芝居もすごく好きで、毎回「次はどう来るんだろう」とワクワクしていました。

本渡:私はマドカです。先ほど奏音ちゃんが「商人という自分にできることが奪われた気持ちってどんなものだろうと考えていた」と言っていたのが心に刺さりました。「頑張る原動力」が突然なくなったらどうしたらいいかわからなくなるのは当然だと思います。それに、年齢的にもひとりで背負いきれることではないので、本当にアリヒトたちと出会えてよかったなと。

奏音ちゃんの声とお芝居で、マドカの温かくて品が良くて優しいところが滲み出ていて、本当にいい子になっていると思います。ミサキとしても、自分とはタイプが違うからこそ、いつものアクセル全開なテンションではなく、「私も弱いんだよ」と寄り添うような話し方をしていると思いました。

――最後に、第9話放送に向けて、視聴者の方々にメッセージをお願いします。

高尾:マドカの歓迎会をしていただきます! みんなで楽しい雰囲気になっていますが、ちょっとドキドキするシーンもあったり、お互いの思いの丈をぶつけ合うシーンもあったり。いい意味で情緒がジェットコースターになる回だと思うので、ワクワクしながら見ていただきたいです。

本渡:ミサキのとある提案がきっかけで、みんなが胸の内を明かす、大切なお話になっています。特に、第8話で見えてきたエリーティアの焦りや、何か切羽詰まっている理由には注目してほしいです。その言葉を聞くと彼女の見え方が変わってくるのではないかと思います。ぜひ楽しみにしていてください。

取材・文:MoA