SPECIAL
#04
第3話放送後インタビュー:松岡禎丞(アリヒト役)、石川由依(エリーティア役)
――石川さんはインタビュー初登場ということで、作品の印象をお聞かせください。
石川:タイトルを見たときは「バリバリ戦って世界最強になるぞ!」という作品なのかなと思っていたのですが、原作を読むとアリヒトの優しさに溢れた作品だなと感じました。彼の人柄のおかげでみんなの士気が高まっていて、結果としてとても温かいパーティになっていると思います。
――エリーティアもアリヒトと出会ったことで救われるひとりですが、彼女の根底にあるキャラクター性をどのように捉えていますか?
石川:彼女は自身の生い立ちに負い目があり、「誰にも迷惑をかけたくない」という思いが強すぎるあまり独りよがりになりがちなのですが、本来は仲間思いの優しい女の子です。そんな彼女がアリヒトと出会い、人に頼ることを知ったことで、これから徐々に変わっていくのではないかと思います。
――エリーティアの第一印象はいかがでしたか?
石川:アリヒトやキョウカより年齢は下ですが、冒険者としての経験が豊富で戦闘力も高い子です。その経験ゆえに大人にならざるを得なかったり、ひとりで背負い込んでいるものがあったりと、実年齢よりもお姉さんだなと感じました。
――松岡さんはエリーティアについてどのような印象をお持ちですか?
松岡:真面目すぎるがゆえに、少し危ういという印象です。ただ、何かを抱えていることは序盤から伝わってくるので、視聴者目線でもすごく応援したくなるキャラクターになると思います。金髪ツインテールなのでツンデレキャラかと思いきやそうではなく、焦りながらも物事をしっかり考えて行動できるところが素敵だと思います。
――エリーティアを演じるうえで意識されたことはありますか?
石川:原作を読んで彼女の過去は知っていたので、言葉の端々から「何かを抱えている」ことに気付いてもらえるよう意識しました。ただ、基本的には年相応な女の子なんですよね。お姉さんらしく振る舞うこともあれば、ふと等身大の素顔を見せることもある。戦闘能力は高いけど、松岡さんがおっしゃるように危うい部分も持ち合わせています。そんな彼女の姿を見て、視聴者のみなさんが「思わず応援したくなる」ようなお芝居ができればと考えていました。
――シリアスな面がある一方で、ツッコミ担当に回るようなコミカルな魅力もありますよね。
石川:ええ。ミサキに対しては、見事なツッコミ担当に回ったりもしますから(笑)。
――第3話のジャガーノートとの戦いでは、エリーティアが「ベルセルク(狂化)」を発動する姿が描かれました。あのシーンを振り返ってみていかがですか?
石川:自分の力をコントロールできない状態に陥りながらも、必死に仲間を守ろうとする彼女の意志や葛藤を強く感じました。そもそも今回はミサキを助けるための戦いでしたが、実はエリーティア自身が抱える事情と重なる部分もあるんです。だからこそ「仲間のためなら自分がどうなってもいい」と覚悟を決めたところもあるのかなと。根底には「自分を見失わない」という強い意志もあり、物語の先を知っているとより感慨深いシーンになりました。
松岡:改めて、この作品の魔物は信じられないほど強いですよね。
石川:たしかに。
松岡:最初のワタダマから殺意がすごかったです。その中で、エリーティアの「ベルセルク」は強い半面、非常に危険です。血を浴びて発動した際の狂気に染まった顔には驚かされましたが、それでも戦闘力は圧倒的なので、パーティにとって頼もしい存在だと思います。
序盤、彼女のことを知る冒険者たちが陰口を叩くシーンがありましたが、彼女があれだけの想いを秘めて戦っているのを知ると、「そこまで言うのは違うんじゃないか」と思いました。噂があらぬ方向に広まり、尾ひれがついてしまった部分もあるのだろうと感じています。
――そんな危うさを抱えるエリーティアにとって、アリヒトの存在は大きな支えとなります。松岡さんから見て、彼が仲間に与えている影響をどう感じますか?
松岡:アリヒト自身は率先して前線に立つことはしませんが、仲間になにかあれば、自分が犠牲になってでも助けようとする姿勢があります。その優しさに仲間たちが感化され、相乗効果で彼自身も強くなっていく。そんなアリヒトの姿を見て、エリーティアも心を開いてくれたのかなと思います。
――アリヒトとエリーティアの関係性についてはいかがでしょうか?
松岡:今のところは仲間として良い関係を築けています。ただ、お互いに譲れない信念があるからこそ、今後は衝突してしまう場面も出てきます。アリヒトとしては「仲間に無理をしてほしくない」という気持ちが強いので、そこでふたりの意見がどう擦り合っていくのか、ぜひ注目してほしいですね。
――第3話のラストは、アリヒトがテレジアを人間に戻すと誓ったところで締めくくられました。アリヒトの真っ直ぐな覚悟を、松岡さんはどう捉えましたか?
松岡:アリヒトは物語が進むにつれて、さらに覚悟を深めていきます。普通なら、あそこまで明確に言葉にして宣言するのは躊躇してしまいそうですが、目の前のテレジアを見て「絶対に人間に戻す」と即座に言い切れるのは、彼の中にそれだけ強い意志と覚悟があるからですよね。
――石川さんはテレジアについてどんな印象を持っていますか?
石川:亜人になってしまったことで人間性は失われていますが、「実際、頭の中ではどんなことを考えているんだろう?」とすごく気になりますよね。アフレコ現場でも、古賀(葵)ちゃんとよくその話をしていました。
今後、テレジアはアリヒトと行動を共にし、彼の優しさに触れることで少しずつ変化を見せます。「実は人間らしさが残っているんじゃないか?」と思わされる場面もあり、その心が見え隠れするたびに「この子を絶対に救ってあげたい」という気持ちが湧いてきました。
言葉にするのは難しいですが、テレジア自身からも「アリヒトのために」という強い覚悟を感じるんです。感情がないはずなのに、みんなのために戦う姿を見ていると、確かに心がそこにあるように思えました。
――石川さんからご覧になって本作の収録現場はいかがでしたか?
石川:広いスタジオだったので、全体でワイワイするというよりは、隣の席の人と話すことが多かったですね。私は古賀ちゃんや早見沙織ちゃんとよくお喋りしていました。でも、休憩中などにパーティのメンバー同士で集まって話すこともあり、そこは本編の空気感と重なる部分があったように思います。
あとはやっぱり、アイキャッチの収録ですね。毎回アドリブで声を当てるのですが、複数人で録る際は事前に「どうする?」と相談し合ったりして。そのおかげで、キャスト間のコミュニケーションがさらに深まりました。
――アイキャッチでの掛け合いは、アニメならではの見どころのひとつですよね。
石川:そうですね。監督も強くこだわっているとおっしゃっていました。
松岡:最初は「ダジャレを言う」という変な流れができましたよね。
石川:そうですね(笑)。トップバッターの松岡さんがダジャレをおっしゃったので、その流れを汲んでみたんですけど。
松岡:ですが、次第にみんなネタが尽きてしまいました。
石川:私の番までは続いたんですけど、そのあとはついにダジャレが禁止になりました(笑)。
――最後に、第4話放送に向けて、視聴者の方々にメッセージをお願いします。
石川:第4話は、エリーティアが抱える謎が明かされる重要なエピソードです。また、テレジアに対するみんなの想いがひとつになり、パーティとしての結束がより強固になるお話でもあります。ぜひ楽しみにしていてください。
松岡:今回、パーティメンバーが増えましたが、冷静に考えるとアリヒト以外は女性しかいません。そんな中、アリヒトの謎の能力が発動して、夜になると女性陣が大変なことになってしまいます。僕としては、アリヒトに「夜はちゃんと技能を解いておけ!」と言いたいです。今後の彼らの冒険もぜひ応援よろしくお願いします。
取材・文:MoA
